一般社団法人らふの理念
誰にでもわかりやすい言葉で医療や介護の情報、窓口、仕組みを伝え、それらを学ぶ場を提供し、誰もが幸せに暮らせるような地域社会に貢献します。
社会の幸せ
病や介護の当事者となっても迷うことなく助けや相談を求めることができることで、仕事や自分の役割が継続でき、温かな社会づくりに貢献できる
市民の幸せ
気軽に体験者や専門家に話、相談できる場があることで安心して過ごすことができる
会員の幸せ
温かな環境の中で共に学び、交流し、相互理解することで自分の幸せと他者への思いやりを育むことができる
法人の幸せ
当事者、家族、専門家との学びや交流の場に参加し、相互理解に努めることができる
活動内容
茶話会の実施
少人数で、状況の違う患者同士、家族が語る茶話会を実施し、共に病を学び、受け止め、生きる力を養います。
各種講座やセミナー等開催
「市民講座」等開催し、市民が病や老いを知り、健康を願って、共に生きやすい地域づくりができるよう、市民が交流し、 これからの医療や介護を共に考え、語る場を作ります。
また日本エルダーライフ協会による介護者への情報支援を目的とした「お節介士入門講座」「お節介士認定講座」を定期的に開催します。
イベント
毎月 定期的にフラワーアレンジメント」等、誰でも参加出来るイベントを開催します。
専門職や学びたい市民の交流の場
医療者、介護職など専門職が、施設の枠を越え、多職種が交流し、学ぶ場を提供します。 それぞれ互いの役割を認識、理解し、信頼できる、本当に市民が求める医療と介護のネットワークを作ります。
看護学生向け講座の実施
看護学生へ「患者サポートについて」等、講義を実施。 患者が何を考え、どんなことに困り、看護師に何を求めているのか、実際の患者の思いや声を伝え、看護師のあり方を自分で考える場を提供します。
代表理事あいさつ
皆さん、こんにちは。
一般社団法人らふ 代表理事 蓮尾久美と申します
私は2005年42歳で乳がんを経験し、2007年当事者団体である患者会を設立、8年続けました。
それはがん患者が「死ぬかもしれない」という不安と向き合う時に、体験者の声を気軽に聞ける場が必要だと思ったからでした。
けれど、「がんになってから知ること」を、本当は「がんになる前に知っていたらむやみに不安にならなかったのでは?」と、何年たっても変わらない多くの患者さん、ご家族の声を聴いて思いました。
2015年当事者団体(患者会)から支援団体である「一般社団法人らふ」を設立したのは、そんな思いからです。
しかし「人生100年時代」と言われる今、医療の進歩と共に、5年生存率が6割を超えました。そして、がんになっても多くの方は「がんと共に生きる時代」になり、ご相談もがん患者が親の介護を担う、また介護を担っていた家族ががんになったなど多様化し、「その後を生きる時代」に起こる介護や高齢者の住まい、相続など様々な問題に直面するようにもなりました。
そのような背景の中、「誰にでも起こりうること」への市民目線での情報支援が必要であることを痛感し、当理事 柴本美佐代が2012年から10年間介護者への情報支援活動、「お節介士」育成を続けてきた「一般社団法人日本エルダーライフ協会」と2022年10月31日付にて合併し、ここに新たな活動を始めるに至りました。
一般社団法人らふは、自分や家族が病や介護で、様々な問題や困難に突き当たった時に困らない様、市民目線で世の中の制度や仕組み、地域の社会資源を伝えて参ります。
また、相談窓口、専門家の協力などを得て様々な人生の局面で必要となる情報や生きる知恵を得る場、交流できる場を提供します。
人と人との温かなつながりを通して、信頼できる人と出会い、自分で考え、自分で選び、「自分の人生」を生きる力を身に着け、誰もが心豊かで幸せな人生を送れるよう応援し、社会に貢献致します。
理事紹介
蓮尾久美
Kumi Hasuo
略歴:
2007年~2015年 りんくう総合医療センター患者会すみれ会代表
2015年~ 一般社団法人らふ設立 代表理事
りんくう総合医療センター評価委員、BBA企画
らふへの思い
乳がんに罹患し、「今」を生きてきてわかったことがあります。
人生には誰にもいろいろなことが起こるということ。がんになったからがんで死ぬとは限らないということ。そしていずれ誰も終わりを迎えるということ。
「今あるいのち」は平等で、明日のことは誰にもわかりません。
この頂いた時間を大切に、出会ってくださった皆さんがどなたも心豊かで「いい人生だった」と拍手と笑顔で終えられるような場づくり、人づくりで、社会に貢献したいと思います。
柴本美佐代
Misayo Shibamoto
介護事務管理士・医療事務検定・ファイナンシャルプランニング技能士・宅地建物取引士・福祉住環境コーディネーター2級
略歴:
2012~2022年 一般社団法人日本エルダーライフ協会 代表理事
一般社団法人らふ 理事 2015年~現在に至る
BBA企画
らふへの思い
2人に1人ががんに罹患し、100歳まで生きる人が珍しくない時代。
10年以上介護者支援として情報支援をしてきた経験と様々な分野の知識を活かし、多様な人生の問題に備えるサポートをしたいと思っています。
私の強みは病気もし、子育ても介護も経験した『普通の人』であることで、普通にわからないことが何かわかることです。
普通の人が普通に直面する人生の問題を共に考えるパートナーとしてのらふと、地域の専門職をつなぐ存在としてのらふを大切にしたいと思っています。
南 孝美
Takami Minami
看護師・助産師
略歴:
熊本大学医学部付属看護学校・助産婦学校 卒業
市立泉佐野病院勤務 現 地方独立行政法人りんくう総合医療センター
看護部長 退職後、再び、がん相談支援室 室長として5年間相談業務に携わり、2014年退職。
瑞宝双光章 受賞
一般社団法人よりどころ メッセンジャーナース協会認定SA認定メッセンジャーナース
らふへの思い
泉佐野市で長年看護職として勤務し、地域の中で心配なく暮らすためには医療の専門家と市民の双方の相互理解が必要であると痛感しています。
患者理解の深い看護職は、医療を受ける方々には必要な人材ですし、市民にも医療の知識は必要と考えます。
その双方を繋ぐ架け橋として一般社団法人らふの活動を、泉州地域で実践することが今の私の生きがいとなっています。
菊谷八重
Yae Kikutani
看護師 訪問看護認定看護師
略歴:
大阪警察病院、株式会社オリエンタルランドを経て出水クリニック勤務
らふへの思い
らふには、市民の皆さん、医療・介護を受ける患者ご本人やご家族、専門職や看護学生などさまざまな立場の方が集います。
悩みや地域の課題を、自分ごととして一緒に考えてくれる、信頼できる大切な仲間です。
らふは誰もが語り合える安全な場(place)であるのはもちろん、人と人とがつながる安心な場(community)です。
らふの活動を支援するのは専門職だけではありません。
職域や立場に縛られず、多様な繋がりがあるからこそ、活動や課題解決に広がりができる。
それがらふであり、今後もそうありたいと思っています。
永田伊都
Ito Nagata
大阪府泉佐野市出身
岸和田市医師会看護専門学校看護専門課程 卒業
兵庫県立大学大学院看護学科研究科 博士前期過程卒業
【資格】
看護師、修士(看護学)
【職歴】
民間病院、泉州救命救急センター、岸和田市医師会看護専門学校教員を経て、 有限会社オフィス環 関西メディカルサポート訪問看護ステーションに勤務。
現在、有限会社オフィス環 関西メディカルサポート所長、株式会社関西メディエイド 代表取締役
らふへの思い
疾病や障害を持ちながらも患者とその家族が住み慣れた地域で、その人らしく生活ができるように多職種と相談・連携しながら環境調整など、共に考えていける医療者を目指しています。
人生観や価値観、希望に沿った医療やケアが受けられるよう、自分の望む意思決定ができるよう地域との交流を通し、職種や現場の垣根を超えたネットワークの強化を大切にしていきたいです。
國澤邦江
Kunie Kunisawa
ネイリスト検定・秘書技能検定・AEAJアロマテラピー検定・アロマライフアドバイザー・ハンドリフレクソロジー
略歴:
・国内航空会社 国際線客室乗務員として約10年間乗務
・自宅サロン開業ハンドセラピストとして活動
・出張ネイルケア
・乳がん患者様の自爪のケア
らふへの思い
ハンドセラピストとして、らふで患者様のケアに携わり約6年。
多くの方は治療に対する不安だけでなく「生活者」としての困り事を多く抱えています。
「言葉にして話すだけでも気が楽になる」「聞いてもらうだけでも心が軽くなる」と言われ、来られた時よりも穏やかな表情で帰宅されます。
私は医療者でも介護従事者でもありません。
セラピストであり、一市民です。知らないことを共に学び、分からないことを共に解決し、不安なことを共に整理していくことが、らふの理事としての役割だと思っています。
大きなことはできませんが、らふはこれからも【安心・安全な場】であることをお約束し、市民目線を忘れず活動していきたいと思っています。